日経アーキテクチュアに『2000年住宅基準の課題が浮き彫りに~京大・五十田教授に聞く~』という記事が掲載されています。

熊本地震の被害状況の調査から見えてきた耐震設計上の課題が述べられています。

4月23日に管理人が書いた安全を守る耐震リフォームの考え方では、耐震等級を[3]にしても安全とは言えないのではないかということを書かせていただきましたが、五十田教授のお考えから言うと、建築基準法の1.5倍にあたる等級3を最低ラインとして、基準法の2倍の壁量を目安にするとかなり安全性が高まりそうだと言えそうです。

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このような研究結果が即座に発表されることは大変ありがたいことです。

もちろん『2倍だから全体安全だ!』などとは言い切れないのですが、設計上の目標ラインの設定として合理的だと思います。

五十田教授が述べられているように、建築基準法の改正という形はとらず、施主に耐震基準の意味と耐震設計の考え方を啓蒙していくことが大切であるように思います。

法律を強化したり、住宅会社や設計者を教育したりするより、最終的な意思決定者である施主の意識を変えるほうが、効果が高い。そのためには、施主に正確な情報を伝えることが重要だ。

そして今後の課題として
昭和56年6月以降~平成12年5月までの古い新耐震基準で建った建物の耐震診断の必要性は絶対なことだと思います。

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